医療法人社団 晟心会

船橋はるかぜクリニック

〒273-0005 千葉県船橋市本町1丁目9-11 ドーイチビル2F

047-497-8495
診 療 時 間

9:30~13:00

× 10:00~13:00 ×

火曜以外 14:30~19:30
火曜日  14:30~17:00

× 14:00~18:00 ×

心理カウンセリング

カウンセリングとは

 美容カウンセリングや結婚カウンセリング、最近様々な場面で「カウンセリング」という用語を耳にします。そもそも、カウンセリングとは何でしょう?クライエントさんや患者さんが困っていることや悩んでいることを、専門家との会話や対話を通して解決または自己受容、あるいは自己変容していくもの(厚生労働省H.P.「e-ヘルスネット」より)だと言われています。つまり、専門家と一緒に自分自身の今の問題と向き合い、それを自分の力で解決していく、ということになります。

 カウンセリングと同じように使われる言葉に「心理療法」があります。英語では「セラピー」「サイコセラピー」と呼ばれています。問題解決のサポートを行うのがカウンセリングである一方、心理療法はカウンセリングより医学的モデルの要素が強く、標的となる症状や状態、あるいは解決したい問題などに対しての改善や解決を目的として行われる、と言われています(厚生労働省H.P.e-ヘルスネット」より)。つまり、専門家が医学の考え方を取り入れて、症状や状態を改善するお手伝いを積極的に行うイメージです。当院では、心理療法を行う心理士がカウンセリングを担当しているため、カウンセリング内で心理療法を受けていると思っていただいて構いません。

どのような人が適しているの?

 通常のカウンセリングは会話を通じて行われるため、お話が出来る方が向いています。遊びを通じて行う遊戯療法などもあるため、お話ができないとカウンセリングを受けられないわけではないのですが、通常は会話が主になるため、会話をするのが苦手あるいは他人と同じ部屋にいるのは苦痛という方には、ハードルが高いかもしれません。

 また、会話が出来ないほどエネルギーがない方、逆に興奮状態にある方もカウンセリングは難しいかもしれません。元気な時には気にならないものですが、みっちり話すということはかなりエネルギーを消耗するものです。例えば、うつ状態がひどくて動けない方や、妄想がひどくて全く落ち着かない方は、まずは休息やお薬が必要です。

他にも、カウンセリングとお薬を併用した方が治療効果は高くなる場合も、カウンセリングが適していると言えます。急性期の統合失調症の場合は、お薬で改善が見込めます。一方、うつ病の治療においては、カウンセリングの効果はお薬と同じくらいだと言われています。PTSDやトラウマ症状に関しても、カウンセリングとお薬の併用は治療効果が高いと言われています。

 「離婚しようか悩んでいる」「友達関係に悩んでいる」など、医学的問題はないけれど悩みがあって辛い方は、ご自身の考えだけでは次に進めない状態だと思います。家族や友達に相談することも大切ですが、気が引けるなぁという場合もカウンセリングはお役に立ちます。ご自身の日常生活と関わりのない第三者との会話から、問題解決の糸口が見つかることも多々あります。

どんな治療方法があるの?

  • 来談者中心療法

日本で最も有名な心理療法です。クライエントさんや患者さんに傾聴することで、本来ご自身に備わっている力が発揮され、自己実現が可能となります。

  • 認知行動療法

現在不適応を起こしている行動の軽減や除去、新たな行動の獲得を目標とした「行動療法」に加え、物事の捉え方や個人の価値観に触れていくのが「認知行動療法」です。主にうつ病の方や、不安の強い方によく用いられます。ゴールは、自分自身で認知行動療法が出来るようになることであり、再発防止やセルフケアに役立つ療法だと言えます。

  • 精神分析的心理療法

フロイトが「精神分析」という理論を基に創設した心理療法です。現在の問題を意識的な側面だけでなく、無意識の側面から分析を行っていきます。成育歴からじっくりと現在の問題を紐解いていきたいという方に向いています。

  • 遊戯療法

子さんを対象とし、遊びを主なコミュニケーション手段、および表現手段として用いる心理療法です。言語を用いることがまだ苦手なお子さんたちに有効です。

  • 家族療法

ご家族も含めて、症状や問題行動の解決を図ろうとする心理療法です。家族全体を治療や援助の対象と捉えることもあれば、家族同士の相互作用や結びつきの在り方が問題形成に関わっていると捉えることもあります。夫婦療法もここに含まれます。今の問題が自分だけでなく、家族やパートナーと関わっている、あるいは家族やパートナーが解決に関わってくれた方が早いという方に向いている療法です。

  • 解決指向アプローチ

現在の問題の原因を追究せず、未来の解決像の構築を重視する心理療法です。比較的短期間で問題解決にたどり着く、効率的援助方法を目指すブリーフサイコセラピーの一つです。過去ではなく、今のこの問題を解決したいという方に向いている心理療法です。

  • EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)

PTSD(心的外傷後ストレス障害)に対する心理療法です。PTSDなどのトラウマ症状だけではなく、他の精神疾患、精神衛生の問題、身体的症状の治療にも効果があります。両側性の刺激を与えることで、ご自身の脳の活動によって問題症状が改善される心理療法です。

他にも多くの心理療法があります。当院で行っているもの/行っていないもの、心理士にとって得意なもの/苦手なものがあります。ご自身は望んでも、今の状態では適していないということもあります。詳しくは担当の心理士とお話をしていただいて、目的に合った治療方法を選択して下さい。